夏の水分不足の状態は、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞、膀胱炎と言った様々な病気の発症リスクを高めます。
意外と知られていないのが痛風の発症リスクも高めること。
痛風は、血液中の尿酸が体内で結晶化すると、これを除去するために清掃細胞のマクロファージが活躍、この時に炎症反応が起きて発作が起こります。
女性に比べて男性の発症が多い病気です。
血液検査で尿酸値が高い方は要注意です。
尿酸は、核酸成分の一部・ATP（アデノシン三リン酸）のようなプリン体の代謝産物です。ヒトは抗酸化物質としてビタミンCを作る事ができません。これを補うために尿酸値を高く保つ機構が存在するというのが定説です。
筋肉を使うと尿酸の元となるATP（アデノシン三リン酸）という物質が大量に筋肉中に出てきます。男性の場合は筋肉量が多いので、運動後のATP由来の尿酸の上昇は女性より大きくなります。これが男性の発症率が高い理由です。
暑さで体温上昇を防ぐために発汗すると、汗中尿酸濃度は血中尿酸濃度より低い上に、脱水も加わって、血液が濃縮して、さらに血中尿酸濃度が上昇します。そのため、痛風の発症リスクが高まるのです。
そこで大切になってくるのは、水分補給です。
特に、健康診断で尿酸値が高めと言われた男性にとって水分補給は痛風発作予防のために重要となります。
水分の補給は一度にたくさんではなくて、こまめに回数を多く補給してくださいね。
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