忘年会やクリスマス・正月・新年会など何かと飲む機会が多くなるこの季節、ついつい飲み過ぎ二日酔いなんてこともありますよね。
ところでお酒を飲んだ翌日、運動した訳でもないのに筋肉に疲労感があってだるかったり、筋肉痛があったりした経験はありませんか？
「酔った勢いで何かしたのかな？」と思っている方もいると思いますが、これはアルコールによってもたらされろ症状なのです。
アルコールを摂取すると体内では毒素として認識され、肝臓で解毒されるため肝臓の働きが活発になります。
肝臓が活発に働くとエネルギー、水分、ビタミンを消費します。
そのエネルギーには、たんぱく質がアルコール分解のために大量に必要とされるため、体は筋肉の成長物質であるテストステロンの分泌量を減少させ、筋肉の分解物質であるコルチゾルを増加させてしまうんです。
つまり、筋肉を破壊しているということです。
また、アルコールを分解する際には体の水分も使用されて脱水症状気味になり、体内の電解質のバランスが崩れて筋肉痛を起こしやすくなります。
さらにビタミン不足になった体内は筋肉の再生も遅れます。
このような理由で、筋肉疲労や筋肉痛が起こってしまうのです。症状が強い場合はしびれや麻痺が起こることもあります。この症状を
「急性アルコール筋症（ミオパチー）」と言います。
この症状を抑えるためには飲み過ぎないのが一番良いのですが、飲み過ぎてしまった場合はアルコールを体外に出すことが大切です。
水分を多く摂取して、利尿作用を促し早く体外へ排出することで肝臓への負担が軽減されます。スポーツドリンクで電解質を摂取するのも効果があるようです。
あとはタンパク質やビタミンの豊富な食事で筋肉の再生を促しましょう。
お酒を飲み過ぎてしまいそうな時は、飲酒の合間に水を飲むことで利尿作用によってアルコールが体外に出やすくなりますので予防効果があるようです。
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