脳は主語を理解できないと言う性質を持っているので、自分の話した言葉を自分のこととしてとらえてしまうようです。
えっ！主語が理解できないって？？？と思われるでしょう
大脳には外側に大脳皮質という「新しい脳」と、内部にそれ以外の「古い脳」があります。
人間特有の高度な精神活動を担当する「新しい脳」大脳皮質のほうは主語を認識できているのですが、感情を司る「古い脳」のほうは認識できず、新しい脳から送られてくる情報をすべて鵜呑みにしてしまう性質があるのです。
なので人の悪口を言うと「古い脳」は自分自身に悪口を言っているものと判断し本人が傷ついてしまうのです。
昔から、呪いをかけると自分も呪われるとか、呪い返しをされるとかいいますが、この脳の性質を踏まえると自分が自分自身に呪いをかけていると言えるでしょう。
また、悪口は脳そのものにもダメージを与えるようです。
フィンランドの Anna-Maija Tolppanen博士によると、
平均年齢71歳の1,449人を対象に行った調査で、人の悪口を言ったり、批判したりする人は、認知症になるリスクが3倍も高かったそうです。
そんな脳の性質を逆に利用して、
相手を尊重すれば、自分を尊重することになり人間関係がうまくいくだけでなく自分自身の自己意識も高まるそうです。
とは言ってもストレスがたまり思わず不満や悪口を言いたくなってしまうことはありますよね。
そんな時は最後に、話を聞いてくれた方に「ありがとう」という感謝の気持ちを持つと違うのだそうです。
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