MERSに関する朗報です。
韓国での感染が拡大しているＭＥＲＳコロナウイルスに強く結合する抗体を、京都府立大大学院の塚本康浩教授（動物衛生学）のグループが、ダチョウの卵を使って大量精製することに成功しました。
今回、塚本教授らは、カイコの細胞で作製したコロナウイルスの表面タンパクの一部を抗原としてダチョウに投与し、体内で生成された抗体をダチョウが産んだ卵から取り出し精製しました。
コロナウイルスはこのタンパクによって人の細胞に取り付きますが、塚本教授は「この抗体で、人の細胞に侵入しようとするウイルスをマスキングすることにより、感染を防ぐことが期待できる」と説明しています。
現在治療薬として認可されていないため人体へ直接投与することはできませんが、抗体を使ったスプレー剤はマスクやドアノブ、手などに噴射すれば感染予防になるようです。
共同で研究を進めている米国陸軍感染症医学研究所などで、精製した抗体の効果や副作用などを検証中ですが、すでに韓国、米国に配布、スプレー剤として大量生産を開始しているようです。
MERSの一刻も早い鎮静化を期待しています。
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