2015年6月1日にノーベル賞級の大発見が発表されました。
それは、「脳にもリンパ管があった」と言うものです。
リンパ管は私たちの体の中で血管から独立した体液の循環回路をつくっています。血液を循環させる心臓―血管系に対して、リンパ管系は血液以外の体液を集めて再び血流に戻す役割を担っています。
リンパ管の中を流れるリンパの主なものは、血管から浸み出た色々なものを含む
間質液やと呼ばれるものです。また、細胞や組織の活動に伴う老廃物などもリンパが回収します。さらに、免疫をつかさどる細胞を運ぶのもリンパの重要な働きです。
こんな重要な働きをするリンパ管が脳には存在しないと言われていました。
バージニア医科大学の研究チームは、多発性硬化症
に関する調査を行っている過程で、偶然髄膜内にある血管の横に細い管を発見しました。その管が、脳内には存在しないと言われていた「リンパ管
」だったのです。
このことは世紀の大発見で、今後はアルツハイマー病や自閉症など広範囲に渡る研究が飛躍的に進む
と考えられています。
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