水は人間にとって欠かせないものです。
水分補給の仕方によって体調も大きく影響されます。
水分と言えば補給（飲むこと）に注意が行きがちですが、
水分の摂り過ぎに危険があることをご存知でしょうか？
このことは、心臓や腎臓などに疾患のある方だけの話ではなく、一般的な健康体でも危険があります。
水は人間の体を維持するために必要な物質、体の約60％を占めています。水が必要不可欠なことは十分認識されているのですが、水を飲み過ぎても尿や汗で排出されるので害はないと思ってしまっている方が多く存在しています。
水ダイエットなどでは、大量の水を飲むことを推奨してるようですが危険です。
人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は毎分16mlと言われています。これを超える速度で水分を摂取すると、体内の細胞が水分過剰で膨化し低ナトリウム血症を引き起こします。
これが水中毒です。
低Nナトリウム血症では、気分変動、神経過敏、注意散漫、頭痛、吐き気、転倒、筋の攣縮、痙攣発作、意識障害（昏睡）、循環不全、肺水腫、といった症状が現れます。
この状態が悪化すると呼吸不全、心停止、脳浮腫、脳ヘルニアを発症して死亡する場合もあります。
あるアメリカのラジオ番組が「トイレに行かずにどれだけ水を飲めるか」、と言う企画で
水を挑戦者に飲ませ続けたところ、28歳の女性が水7リットルを飲んだところでリタイア、その日の午後に「水中毒」で死亡
した事例が報告されています。
また慢性的な水中毒では、
脳萎縮との関連性も指摘されています。さらに運動機能なども低下するとの報告もあります。
一般的に１日に必要な水の摂取量は1.5～2lと言われています。（医療機関で疾病により制限されている方を除く）
2l以上飲んでいる方は注意が必要です。喉が渇いていないのに習慣で飲んでいないでしょうか？
ただし、大量に汗をかく運動時や真夏は多めに水分を補給することは必要です。
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