指の関節をポキポキ鳴らしていませんか？
小気味の良い音とスッキリ感があるので、つい癖になってしまいがち。
この指の関節を鳴らす動作について、やめた方が良いと言う意見と問題ないと言う意見があります。
まず、関節はどうしてなるのでしょうか？
関節の音の正体についてはいくつかあります。
関節の周りの腱やじん帯から発せられてる場合、関節の中を液体が移動する時に出る気泡の破裂音などです。
ポキッと言う音を発するもっとも多い原因は気泡の破裂音だと言われています。
人間の関節は、関節包という袋に覆われていて、そこは関節液という潤滑油で満たされています。この関節液が関節内を移動するときに気泡ができます。普通、関節の中の気泡はどんどんまわりの血管に吸収されて大きくならないのですが、関節をあまり動かさず血行が悪くなると吸収が十分できなくなり、気泡が大きくなってしまいます。
関節を動かすと、圧力変化で関節内の潤滑液が気化するときに「ポコッ」と音が出て、その音が骨に振動してボキッと聞こえるわけです。
とても興味深い研究があります。
Donald L. Unger氏という医師が、一生を通じて片手の指の関節だけをボキボキ鳴らし続けたら何が起きるのか、身をもって実験し、50年続けた結果を発表したのです。結論を言いましょう。ボキボキ鳴らした指の関節のほうが太くなったそうですが、それ以外は何の問題もなかったそうです。
関節が太くなったのは、不必要に鳴らすことによって、関節を支えている靱帯や筋肉が必要以上にストレッチされ続け、関節の支えが弱くなり、骨の増 殖、変形（生体防衛反応）が起こったのが理由です。
「指をポキポキ鳴らして良いか？」と言うことですが、
まず、鳴らした時に痛みやしびれ、違和感がある場合は、炎症を起こす危険があるのですぐに止めてください。
痛みなどがない場合でも頻繁に鳴らすと変形が起きる可能性が大きくなるのでお勧めできません。
ポキポキ鳴らすよりは、よく指を動かしたり、ストレッチすることをお勧めします。
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