背中に感じる痛みの中には横隔膜と関係するものがあります。
横隔膜は呼吸筋で、第6~第12肋骨の内側に張り付き、テントの様な状態を作り出していて、息を吸い込む時に大きく広がります。
ですから背中や脇の筋肉が硬くなり動きが悪くなると呼吸がしずらくなったり、息を吸い込む時に背中に痛みを感じたりします。
肩こりや背部・腰の張りから起こっていることが多く、この場合は張りのある筋肉をゆるめて血流をよくすることで症状は改善されます。
問題なのが横隔膜に異常がある場合
横隔膜には大切な3つの穴が開いています。それらの穴は大動脈、食道、大静脈が貫いています。この3つのなかで特に食堂は横隔膜の影響を受けやすく、食道の下部と胃の入り口は、開いたり閉じたりが上手くいかなくなると、食道裂孔ヘルニアや、逆流性食道炎などの誘引となる場合があります。
また、横隔膜の神経支配の異常や、緊張、低張は、これらの3つの穴を位置的に狂わせ、胃の不調や不整脈などの自覚症状も現れます。さらに、背中に痛みを誘発して、背中の痛みが発生します。
背中の筋肉にあまり張りがないのに痛みが続き、胃の調子が良くなかったり、不整脈がある場合は横隔膜や内科的に異常があるかもしれません。
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